専門家による知恵ブログ

ペットの快適な暮らしや健康、睡眠環境を、専門資格を持つスタッフがわかりやすく解説します。愛犬・愛猫と過ごす毎日を、もっと心地よく、もっと幸せに。

2023.07.12

トイレのしつけ方法は?

トイレのしつけには、「時間」と「忍耐」が必要ですが、おうちに迎えた日から、無理なく習慣づけていきましょう。人間の子供もおむつが外れるまでには個人差がありますよね。根気強く、できるだけ楽しんでトレーニングしていきましょう。 ──トイレを用意しましょう ペット用トイレは、我が子の体に合った大きさを選んでください。また、ペットが排泄しやすい場所に置くようにしましょう。人の通り道やテレビの横などは落ち着かないことが多いため、できるだけ静かなを好むペットが多いようです。 ──トイレの場所を教えましょう ペットをトイレの場所へ連れて行き、トイレの上で排泄ができたら褒めてあげてください。トイレの場所を頻繁にかえるとペットはどこがトイレの場所なのか混乱してしまいます。できるだけ同じ場所でできるようにセットしてあげましょう。 ──トイレに連れて行くタイミングを守る ペットは、食後や水を飲んだ後、寝起きや遊んだ後、お散歩の時など、排泄するタイミングがあります。我が子の様子を見ながら排泄したいタイミングをみつけ、トイレに連れて行くようにしましょう。何度も繰り返していくうちに、食事の後はトイレに行く、遊んだ後はトイレに行く、とペットも習慣づいてきます。 ──トイレで排泄したときは必ず「褒める」 ペットがトイレで排泄できた時は必ずたくさん褒めてあげてください。最初のうちはおやつを与えてもよいでしょう。 ──トイレで排泄できなくても、「叱らない」 ペットがトイレで排泄しなかった場合でも、叱らないでください。叱ることでペットはトイレを怖いものと認識してしまい、隠れた場所で排泄してしまうようになることもあります。 愛犬のペースに合わせて、トイレのしつけを トイレのしつけは、時間と忍耐が必要ですが、上記のポイントを守って、根気よく続ければ、ペット用のトイレできちんと排泄する習慣を身につけることができます。 とはいえ、あまりに神経質になることはありません。もし、失敗してしまっても怒ることなく冷静に片付けて、「次はちゃんとできるといいね、頑張ろうね」など優しく声掛けをしてあげましょう。愛犬のペースに合わせてトイレトレーニングをしてあげてくださいね。

2023.07.12

犬の噛み癖を直すには?

──犬が突然噛む理由は? ・突然の刺激(大きな音が聞こえた時や思わぬところから何かが飛び出てきたなど)や、知らない人や動物に出会ったときに恐怖や不安を感じて噛むことがあります。 ・病気やけがをして痛みを感じているときに人間が気づかずに撫でようとすると、噛むことがあります。・自分の縄張りを守るために、他の犬や人に対して威嚇し、噛むことがあります。 ・遊んでいるときに盛り上がりすぎて、興奮して噛むことがあります。 ・自分の身に危険が迫っていると感じた時に、保身のため攻撃的な態度をとったり噛んだりすることがあります。 犬が噛んできた場合は慌てず、犬を落ち着かせるようにしましょう。人間が騒いでしまうと余計に興奮してしまい、さらに攻撃的になり噛んでくる場合があります。できるだけ冷静に対応し、犬が落ち着いたら、犬の様子を観察して、噛んだ原因を探りましょう。噛み癖を直すには、小さいときからの「しつけ」が大事です。成犬から引き取る場合もあるので、小さいころからのしつけが難しい場合もありますが、心を込めて接すればきっとしつけを受け入れてくれるでしょう。一緒に暮らすには、人の手や顔は噛んではいけないものだということをしっかりと教えてあげなくてはなりません。噛み癖の原因の一つに、十分な運動が足りないことからくるストレスがあります。しっかりと遊びお散歩をすることでストレス解消となり、噛み癖が改善する場合がありますので、愛犬とのお散歩や遊びの時間をできるだけとるようにしましょう。 ──噛み癖のしつけ方法について ペットの噛み癖を直すしつけ方法はいくつかあります。噛んではいけないものを教える ペットには、噛んではいけないもの(家具、服、電気コードなど)と、噛んで良いもの(おもちゃ、ガムなど)を教えてあげましょう。噛んではいけないものを噛んだときは、きちんと叱り、その場から離しましょう。噛んで良いものを噛んだときは、しっかりと褒めておやつを与えます。噛んでも大丈夫なもの(特定のおもちゃなど)を与え一緒に遊んであげましょう。一貫性が大事です。噛んではいけないもの(同じもの)を噛んでしまったときに、「ちょっとだったから今回は許してあげよう」、や、「とても強く噛んだから今回はしっかりと叱ろう」など、同じものを噛んだのに飼い主の対応が違うと犬は混乱してしまいます。ペットの噛み癖は、早いうちからトレーニングすることが大切です。噛み癖がひどくなってしまった場合は、動物病院やペットスクールに相談するのもよい方法です。一人で悩まずに周りに相談しながらトレーニングをすすめていきましょう。

2023.07.11

お留守番の環境づくりは?

  共働きや一人暮らしの場合は、10時間以上家を留守にするケースも多いですよね。犬が安心して留守番できるような環境づくりやしつけをしておくことは、犬の精神状態の安定にもとても大切なことです。信頼関係を築き、きちんとごはんやお散歩、トイレのお世話や準備を済ませておけば、長時間の留守番でも問題なく過ごせる犬や猫もたくさんいます。お留守番では大好きな飼い主がいない間の退屈で不安な気持ちを軽くしてあげる工夫や、安全に留守番できる環境を準備してあげることがとても大切です。ペットのお留守番に必要な環境づくりとして以下の4つを気を付けてみましょう。 ──ペットが落ち着ける場所を確保する 犬や猫が落ち着ける場所は、その子の性格や好みによって異なります。愛犬や愛猫がおうちの中でどこが一番落ち着く場所か、あなたは把握しているでしょうか?広いスペースで自由に動き回るほうが精神的に落ち着く子もいれば、狭いスペースでじっとしている方が安心できる子もいます。我が子の性格や好みに合わせて、落ち着ける場所を整えてからお出かけしましょう。 ──飽きないようにする 必然的に一人で過ごす時間が長くなるお留守番の時間は、飽きないようにおもちゃや自動で出てくるおやつなどを用意しておきましょう。 ──トイレを済ませる なかにはトイレはお散歩のときにしかしない!というわんちゃんもいるでしょう。その場合はお留守番の前にお散歩をしてトイレを済ませてから、お出かけするようにできるといいですね。 ──外から部屋の中を確認できるようにする 最近はリモートで部屋の中を確認できるグッズがたくさん販売されています。音が無いと不安になる愛犬であればテレビやラジオを付けておいてあげたり、逆に音がストレスになる場合は、静かに過ごせる環境を整えてあげましょう。外から飼い主が映像で確認出来れば、あなたも安心してお出かけできますね。留守番が苦手な子もいれば、最初からスムーズにできる子、愛犬愛猫の性格によっても様々です。きっと最初のお留守番はママやパパもドキドキ!迷ったり、悩んだりしたときは、ブリーダーなどの販売元やかかりつけの獣医師、同じようにペットのいるお友達にアドバイスを求めましょう。ペットのお留守番は、ペットにとっても飼い主にとっても不安になる出来事ですが、お留守番をできることは双方にとっても大事なことです。愛犬ちゃん愛猫ちゃんが安心してお留守番できるように環境づくりをしてあげましょう。

2023.07.11

自宅でできる健康チェックは?

ペットの健康チェックは、定期的に獣医師に診てもらうことが重要ですが、自宅でもできる健康チェックがあります。以下に、自宅でできるペットの健康チェックの項目をいくつかご紹介します。 ──体重測定 犬の体型を見て太っているか痩せているかを判断する「BCS」(ボディコンディションスコア)を併用することで、適正体重がわかるようになります。理想体型であるBCS3の時の体重が適正体重になります。 ──体温測定 犬の尻尾の付け根を軽く掴み、体温計を2-3cm水平にした状態で肛門に入れてください。 できるだけわんちゃんがリラックスした状態で体温を測定できるよう心掛けていきましょう。直腸内を傷つける危険性があるため、体温計はゆっくり優しく差し込んでいきます。 測定中は体温計が抜けないように注意して、測定完了音が鳴ったら終了です。 ──肥満のチェック 愛犬の胸を触って、肉がつき過ぎてアバラ骨(肋骨)を捜さないとわからない場合や、背骨が触りにくい場合は、肥満になります。また、逆に骨がゴツゴツして手で触って肉が感じられない場合は痩せ過ぎです。どちらもそれ自体は病気ではありませんが、肥満の場合、糖尿病や呼吸・循環器の病気、肝臓の病気、脊椎や関節などの障害が起こる可能性があります。また、太ったように見えても、肥満ではなく全身がむくむ病気もあるので、皮膚を指で押してすぐにもとに戻らないむくみが見られたら、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。さらに、急に痩せる、急に太るのも、なんらかの病気のサインだと考えられます。 ──排泄のチェック 下痢の場合はすぐに体調が悪いことがわかりますが、気を付けないといけないのが便秘です。犬の排泄時には、便秘をしていないか、便が出にくそうにしていないかを常に確認するようにしましょう。 便秘とは、便が一定期間でないことをいいますが、排便のときに強く力まないと便が出にくい状態も便秘です。便秘気味の場合は出た便も「硬く乾燥」しております。便秘が続く場合は、病気の可能性があります。少しずつでも排便するなら、一過性のものかもしれないため、しばらく犬を観察しておくことが大切です。 ──歯のチェック 口の中の衛生状態は愛犬の健康に大きな影響を与えます。食べている食事やおやつの種類にもよりますが、歯垢が付きだしていたり、口臭がでてきたら早めに病院で相談をうけましょう。軽度であれば家庭で歯磨きを行うことで口の中の状態を健康に保つころができますが、進行すると犬も歯周病になり人間と同じで様々な不調が出てきてしまいます。そのため、おうちに来た初期のころから毎日歯磨きをする習慣をみにつけ歯ブラシに慣れさせる事がおすすめです。人間の子供と同じで、歯磨きは楽しいもの、すっきりするものとして愛犬と楽しく歯磨きタイムを過ごすように心がけたいですね。 ──皮膚のチェック 歳をとってくると毛につやがなくなったり、ぱさぱさしてきたりしますが、普段と変わらない生活をしていてまだ若い状態のころに毛がぼさぼさになってくると皮膚病の可能性も出てきます。毛がぱさぱさでもつれていないか、抜け毛が普段よりも多い、脱毛しているところはないか、フケの量が多くはないか、皮膚に傷はないか、毎日の習慣として全身をくまなくチェックする事が大切です。 ──耳のチェック 汚れ、耳あかのほか、傷や不快なにおいはないかを確認してみてください。また、わんちゃんがかゆがるなど耳を気にする様子はないかも常にチェックしておきましょう。 ──爪のチェック 爪の伸び具合も確認してください。爪が伸びすぎると巻いた状態になり、歩きにくくなってしまい、歩行に影響を与えることになります。爪ぐらい、、、と思っていると思わぬところで骨に影響が出てきてしまします。伸びた爪が、カーペット等にひっかかりケガにつながることもあるので、定期的に確認し爪切りをすることが大切です。 ──目のチェック 目やにや涙、充血が見られるときには、何かしらの異変が起きている可能性があります。老犬の場合は、視力が落ちて目が見えにくくなっていることもあるので、モノの動きを追えているか、何かにぶつかる回数が増えていないかといったことも定期的にチェックしていきましょう。 ──鼻のチェック 犬の鼻は、基本的には湿っているのが健康な状態です。乾燥した場所にいたり寝起きだったりすると乾いていることもありますが、しばらくして濡れていれば特に問題はありません。ただ、乾いた状態が続くようであれば、体調不良の可能性があります。鼻水や鼻血が出ているときも要注意です。 ──歩き方のチェック 足をかばっていたり、引きずっていたりするなどで犬の歩き方がおかしいときは、足に痛みがある可能性があります。爪が割れた、肉球に傷がある、何かが刺さるといった外傷のほか、皮膚病、骨折や脱きゅうなど、骨や関節、靭帯、筋肉の障害も考えられます。体重のかるいわんちゃんは特に膝に負担がかかってしまい、意外なところで手術をしないと・・・となってしまうことも多々あります。もし歩き方に違和感を見つけたら、4本のうちどの足に異常があるのかを観察していきましょう。骨や脱臼なども可能性がありますが、意外と肉球の傷や炎症、爪の伸びすぎやとげが刺さっていた、など気を付けていれば簡単に防げる場合もあるため、普段からよく確認しておくことが大事です。 ──性格の変化のチェック これらの項目を定期的にチェックすることで、ペットの健康状態を早期に把握し、異常があれば早めに獣医師に相談することができます。また、ペットの健康状態をチェックする際には、ペットが落ち着いた状態をつくりだしてあげ優しく声を変えながらリラックスした状態で行うようにしてください。ペットが緊張していると、体温のチェックや痛む個所のチェックなどうまく行うことができなくなりす。自宅でできるペットの健康チェックは、ペットの健康を維持するための大切なことです。定期的に健康チェックを行い、ペットの健康を守っていきましょう。