専門家による知恵ブログ

ペットの快適な暮らしや健康、睡眠環境を、専門資格を持つスタッフがわかりやすく解説します。愛犬・愛猫と過ごす毎日を、もっと心地よく、もっと幸せに。

2025.04.30

熱中症対策はできてる?

ペットの熱中症の割合は、年々増加しています。 厚生労働省の調査によると、2018年に熱中症で死亡した犬は161頭、猫は107頭でした。これは、前年比で犬は12.1%、猫は10.2%増加しています。熱中症は、動物病院に運ばれてくる段階ですでに病態が進行していることが多く、手遅れになることも。動物病院で熱中症で運ばれてきたペットの死亡率は約50%にものぼります。死亡例の多くは動物病院を受診してから24時間以内に亡くなっています。出典:PETOKOTO ペットが熱中症になる原因は、体温上昇です。また、短頭種(鼻が短い犬種)や肥満の犬、高齢の犬などは、熱中症になりやすい傾向があります。 ペットの熱中症の多くは「家の中」で起きている! 熱中症になる状況としては、炎天下での長時間運動などを想像しますが、最も多かった回答は、「家の中で普通に過ごしている時(44.8%)」でした。次いで多かったのは「家の中でのお留守番中(21.2%)」と、なんと「家の中」が上位を占め、以降「お散歩している時(15.0%)」、「車での移動中(10.8%)」、「家の外でのお留守番中(8.4%)」と続いています。 出典:アクサダイレクト     また、熱中症の治療費は、入院や通院が長引くと治療費用も高額になります。熱中症になった時の平均治療費出典:SBIプリズム少短 ペットの熱中症を予防するためには、以下のことに注意しましょう。・暑い日中は、できるだけ外出を避ける。・冷感グッズを使う。・外出する際は、日陰や涼しい場所でこまめに休憩をとる。・水分を十分に飲ませる。・気温に関わらず車内放置はしない。・犬舎やケージは、風通しのよい場所に置く。・お留守番の際は、エアコンをつけて、リモコンはペットの手の届かないところに置く。ペットは、人間よりも汗をかきにくいため、熱中症になりやすいです。特に、暑い日や運動後などは、熱中症に注意が必要です。ペットの健康を守るために、上記の対策を心がけましょう。また、熱中症の症状は、以下のとおりです。・元気がなくなる ・呼吸が速くなる・よだれを垂らす ・吐く・下痢をする ・けいれんする・意識がなくなるこれらの症状が見られたら、すでに危険な状況なのですぐに病院に連れて行くようにしましょう。熱中症だけでなく、体調の異変に早く気づくためには、普段から愛犬の状態をよく観察しておくことが大事です。特にシニア期に入ると、これまで平気だった近所のお散歩やおもちゃを使った簡単な遊びでも体力が衰えていて、熱中症になりやすくなるといったことがあります。お留守番など目を離す前には充分に状況の確認をしてあげてくださいね。

2025.04.30

犬を迎える前の準備

犬を家族に迎えるということは、命を預かるという大きな責任を持つことです。犬は私たちに無償の愛情を注いでくれますが、その代わりに私たちも環境・健康・しつけ・生活すべての面でサポートしてあげなければいけません。 ここでは、初めて犬を迎える方のために、準備すべきことを9つのステップに分けて解説します。 1. 犬の居場所を整える 犬にとって、自分専用の落ち着けるスペースは、安心して新しい環境に慣れるうえでとても重要です。まず整えたいのは、安全で快適な居住エリアと心身を休められる寝床です。 犬は本能的に、体を丸めて周囲を囲まれるような空間に安心を感じます。そこで、縁が高く、やわらかく体を包み込んでくれるようなベッドを用意してあげましょう。 このようなベッドは以下のような効果があります: 落ち着いて眠れるため、無駄吠えや不安行動の軽減に繋がる 体をやさしく支え、関節や筋肉への負担が少ない クレートやサークル内にフィットするデザインで、空間全体を安心のテリトリーに 特に子犬や初めて家に来た犬は、環境に慣れるまで緊張しがちです。そういった時期に、柔らかく包み込むような寝床を用意することで、心を落ち着け、より早く家族との信頼関係を築く助けになります。 2. フードと食器を用意する 犬の健康を保つうえで、食事は非常に重要です。年齢(月齢)や犬種、体重に合わせた適切なドッグフードを選びましょう。ブリーダーや保護施設から譲渡された場合は、それまで食べていたフードを教えてもらい、急に変えずに少しずつ切り替えることをおすすめします。 食器は倒れにくく、洗いやすい陶器やステンレス製がおすすめです。プラスチックはカビやすく、アレルギーの原因になることもあります。 3. トイレトレーニングの準備 犬のトイレトレーニングには、ペットシーツとトイレトレーが必要です。最初は失敗しても当たり前です。決して叱らず、「できたらしっかり褒める」ことを繰り返すことで、犬はどこで排泄すべきかを学んでいきます。 消臭スプレーや専用のクリーナーで清潔な状態を保つことも、成功率を上げるコツです。 4. 衛生とお手入れ用品 犬の健康維持のために、ブラッシング、爪切り、耳掃除、歯磨きなどのケアが欠かせません。犬種によって毛の長さや皮膚の状態が異なるため、それに合ったお手入れ用品を選びましょう。 特に歯のケアは見落とされがちですが、犬も歯周病にかかるため、子犬の頃から慣れさせておくことが重要です。 5. おもちゃで心を満たす 犬には遊びを通じてストレスを発散し、脳を刺激する必要があります。特に子犬は噛む欲求が強いため、丈夫なおもちゃや知育トイを使うと効果的です。 家具を噛んでしまうなどの問題行動も、おもちゃを使った遊びで防ぐことができます。 6. 健康管理の準備 犬を迎えたらすぐに動物病院で健康チェックと予防接種を受けましょう。犬には狂犬病ワクチンや混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ対策が必要です。 また、万が一の病気やケガに備えて、ペット保険への加入もおすすめです。月々1,000〜3,000円程度で加入でき、手術や入院時に大きな助けになります。 7. お散歩の準備 犬は毎日の散歩で運動不足を解消し、社会性を育みます。首輪またはハーネスとリードを用意し、犬に合ったサイズを選んでください。散歩中の排泄物はうんち袋で持ち帰るのがマナーです。 散歩は単なる運動ではなく、飼い主との信頼関係を深める大切な時間になります。 8. 登録と法的義務 日本では犬の飼い主に対し、畜犬登録と狂犬病予防注射が法律で義務づけられています。保健所や市区町村に届け出をし、「鑑札」と「注射済票」を首輪につけておくことが必要です。 また、災害時の迷子対策として、マイクロチップの装着と登録もおすすめです。 9. 飼い主の心構え 最後に最も大切なのは、**「一生付き合う覚悟」**です。犬は10〜15年生きます。毎日のごはん、散歩、しつけ、病気や老化にも寄り添う覚悟が必要です。 また、犬は人間と同じように感情を持ち、孤独やストレスに弱い動物です。たっぷりの愛情と時間を注ぎ、家族として大切にしてあげてください。 📝 まとめ 犬を迎えることは、ただペットを飼うということではなく、「大切な家族を迎える」ことです。ごはんやお散歩、遊びやしつけなど、毎日のお世話が必要になりますが、犬はその分たくさんの愛情と笑顔を返してくれます。 最初はうまくいかないこともあるかもしれません。でも、あせらず、やさしく見守ってあげれば大丈夫。犬はあなたのことを信じて、少しずつ心を開いてくれます。 物の準備ももちろん大切ですが、いちばん大切なのは「この子としあわせに暮らしたい」という気持ちです。その思いがあれば、きっと素敵な毎日が始まります。

2025.04.30

猫を迎える前の準備

猫は静かで繊細な性格を持つ生き物です。新しい環境に慣れるまでには時間がかかることもありますが、あらかじめしっかりと準備しておくことで、猫も飼い主も安心して新生活をスタートできます。 ここでは、猫を迎える前に準備しておきたい大切なことを5つのステップに分けてご紹介します。これから猫を家族に迎える方は、ぜひ順を追ってチェックしてみてください。 1. 生活に必要なものをそろえる まずは、猫が快適に過ごすために必要な道具を用意しましょう。 トイレと猫砂:猫のサイズに合ったものを選び、猫砂も好みに合わせて選定。 フードと食器:年齢に合ったキャットフードと、水・ごはん用の食器を準備。 水飲み器:できれば循環式など清潔なものを。 ベッド:落ち着ける場所に置ける柔らかい寝床を。 キャリーバッグ:通院や移動用に安全なものを。 2. 家の中を安全に整える 猫は好奇心旺盛な動物。安心して過ごせるよう、環境を整えておきましょう。 危険物の片づけ:ひも類、ビニール袋、観葉植物(毒性のあるもの)などを撤去。 脱走対策:網戸ストッパーや玄関・窓の隙間をガード。 高低差のある空間づくり:キャットタワーや棚を活用して運動できる環境を。 3. 健康と医療の準備をする 猫が健康に暮らせるよう、事前に医療体制も整えておきます。 動物病院の確認:近所の信頼できる病院を見つけておく。 ワクチン・避妊去勢の相談:迎え入れ後に早めに実施できるよう準備。 ペット保険の検討:思わぬ病気やけがに備えて。 4. 猫の習性を学んでおく 猫とのスムーズな関係構築のために、基本的な習性を知っておきましょう。 無理に触らない:猫は距離感を大切にする動物。まずは見守る。 夜行性であることを理解:夜間に活動的になることが多い。 鳴き声やマーキングの可能性:特に最初のうちは慣れるまで様子を見る。 5. 迎え入れる当日の心構え いよいよ猫を迎える日。落ち着いた雰囲気で猫を迎えましょう。 静かな部屋を用意:最初は1部屋に限定して落ち着ける環境に。 隠れ場所を確保:緊張して隠れるのは自然な反応。無理に出さない。 トイレの場所を教える:猫自身が認識できるように案内。 📝まとめ 猫を迎える前にしっかり準備をしておくことで、猫も安心して新しい環境に慣れることができます。焦らず猫のペースに合わせて接することが、信頼関係を築く第一歩です。準備と心構えを大切にして、猫との幸せな暮らしをスタートさせましょう。

2025.04.30

絶対に食べてはダメなもの

犬や猫には、人間の食べ物の中でも食べると中毒を起こすものがあります。特に注意すべきなのは、チョコレートやココア製品(テオブロミン中毒)、玉ねぎ・にんにくなどのネギ類(貧血の原因)、**ぶどう・レーズン(腎不全)**です。また、**アルコール、カフェイン、キシリトール(ガムやお菓子)**も命に関わる危険があるため、絶対に与えてはいけません。 1. チョコレート・ココア製品 危険成分:テオブロミン 症状:嘔吐、下痢、興奮、不整脈、けいれん、最悪の場合は死亡 少量でも危険なので絶対に与えないでください。 2. 玉ねぎ・ねぎ・ニラ・にんにく(加熱後も含む) 危険成分:アリルプロピルジスルフィドなど 症状:赤血球を壊し、貧血や血尿、呼吸困難を引き起こす 加熱しても毒性は消えないため、人の食事の取り分けもNG。 3. ぶどう・レーズン 原因物質は不明ながら、腎不全を起こす可能性あり 症状:嘔吐、元気消失、食欲不振、腎機能の急激な低下 犬は特に注意。少量でも危険例あり。 4. アルコール類 症状:嘔吐、下痢、呼吸抑制、昏睡、最悪の場合は死に至る お酒はもちろん、みりん・料理酒にも注意。 5. カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶など) 中枢神経系に作用し、過剰な興奮やけいれんを引き起こす コーヒー豆・出がらし・エナジードリンクも危険です。 6. キシリトール(ガムやお菓子など)※主に犬に注意 インスリンの急激な分泌 → 低血糖を引き起こす 症状:嘔吐、ふらつき、けいれん、肝不全 ごく少量で重篤な症状を起こすことも。 ⚠️ 補足:与えていいか迷ったときは? 迷ったときは 絶対に与えないことが安全です。また、人間にとって健康な食べ物でも、動物には毒になることがあります。

2023.07.12

運動不足の解消方法は?

ペットの運動不足は、人間と同じように肥満や糖尿病、関節炎などの健康問題につながる可能性があります。また、ストレスや問題行動の原因にもなります。 《運動不足が引き起こす5つの危険》 ──足腰が弱くなり動きづらくなる 犬は、お散歩や室内遊びの時間が少ないと運動不足となり、犬の筋肉の量が次第に減ってきてしまいます。筋肉低下によって動きが制限されたり、自分の重みを支えきれず足腰に痛みを引き起こすこともあります。 ──太りやすい体質になる 食べる量に対して運動量が少ないと人間と同じで代謝が落ち、太りやすくなってきます。「ちょっと太り気味」を通り越して「肥満」と言われる体型になればなるほど動くのも辛いほどの影響が出てきます。 ──心臓を脅かす危険が出てくるかもしれない 運動不足から体重が増加すると「脂肪」が体全体につきます。見た目が太っているという外見の問題だけでなく、体のなかにある内臓にも脂肪がついてしまします。人間と同じですね。 ──ストレス増加でイライラが溜まってくる 犬種の違いはありますが、本来「犬」は動くのが好きな性格の子がほとんどです。それぞれの犬のサイズによって理想の運動量がありますが、その目安量がクリアできない運動不足の状態が続くと犬のストレスが増えていきます。 ──病気になっても手術をするのが難しくなるケースも 基本的に犬の外科手術のときには動かないように眠った状態にするために、全身麻酔をするケースが多いです。麻酔がかかっている状態で呼吸用のチューブを挿入する際に、器官周辺の脂肪がじゃまになって上手く挿入できないこともあります。 ペットの運動不足は、飼い主の責任です。起こりやすい危険なリスクについて知っておき健康のために、十分な運動をさせてあげましょう。 ・毎日の散歩や遊びの時間を設ける ・ペット用のおもちゃを使って遊ぶ ・ドッグランや公園に連れて行く ・犬種や年齢に合った運動をさせる ・運動を習慣づける

2023.07.12

吠え癖のしつけ方法は?

犬は何かを訴えるために吠えます。何かをしてほしいときにする「要求吠え」、何かを警戒しているときにする「警戒吠え」、遊びすぎて気持ちが盛り上がってしまったときなどにする「興奮吠え」、散歩が少ない・遊び足りないなどからくる「ストレス吠え」、飼い主が長期に不在になる場合やおうちの中がいつもと違う時などにする「不安吠え」、遠くに向かって吠える「遠吠え」です。野生で生きている場合はいつ吠えてもいいのですが、人間と一緒に生活をするとなると吠えて周りに迷惑をかけるのは飼い主としても避けたいですよね。それぞれの原因を理解し、適切な方法で対処していきましょう。 ── 要求吠え 何かしてほしいことがあるときに吠えるものです。例えば、「ご飯が欲しい!」「散歩に行きたい!遊びたい!」など。要求吠えを止めるには、犬が要求して吠える前に先回りして満たすのが有効です。それでも吠える場合は、思い切って無視することも大事。吠えれば叶うと学習させないようにしましょう。普段から甘やかし過ぎず、ぐっとこらえてトレーニングを。 ── 警戒吠え 知らない人・犬、車・物音などへの警戒から吠えるタイプ。対象に少しずつ慣らす社会化トレーニングが有効です。 ── 興奮吠え 飼い主の帰宅などで興奮して吠えるタイプ。落ち着いた声掛けやゆっくり抱きしめるなど、まずは鎮静を。 ── ストレス吠え 長時間の留守番や環境変化など。短時間から留守番練習を積み、必ず帰ってくるという安心感を育てます。 ── 不安吠え 雷・大雨・地震など。不安時は飼い主が落ち着いて寄り添い、優しく声掛け・撫でるなどで安心させます。 ── 遠吠え 遠くの刺激に反応。水を飲ませる、別の遊びに切り替える等で注意をそらします。 警戒吠えが最も多い 出典:みんなのブリーダー 最も多かった回答が、「サイレンやインターホン、他の犬の鳴き声など外部の音や刺激に対して吠える」で全体の40.6%(97人)。「よその犬や人に対して」も40%超(88人)で、次いで「飼い主や家族が帰ってきたとき」「おねだり」が約30%でした。 根気よくトレーニングを続けていきましょう。

2023.07.12

トイレのしつけ方法は?

トイレのしつけには、「時間」と「忍耐」が必要ですが、おうちに迎えた日から、無理なく習慣づけていきましょう。人間の子供もおむつが外れるまでには個人差がありますよね。根気強く、できるだけ楽しんでトレーニングしていきましょう。 ──トイレを用意しましょう ペット用トイレは、我が子の体に合った大きさを選んでください。また、ペットが排泄しやすい場所に置くようにしましょう。人の通り道やテレビの横などは落ち着かないことが多いため、できるだけ静かなを好むペットが多いようです。 ──トイレの場所を教えましょう ペットをトイレの場所へ連れて行き、トイレの上で排泄ができたら褒めてあげてください。トイレの場所を頻繁にかえるとペットはどこがトイレの場所なのか混乱してしまいます。できるだけ同じ場所でできるようにセットしてあげましょう。 ──トイレに連れて行くタイミングを守る ペットは、食後や水を飲んだ後、寝起きや遊んだ後、お散歩の時など、排泄するタイミングがあります。我が子の様子を見ながら排泄したいタイミングをみつけ、トイレに連れて行くようにしましょう。何度も繰り返していくうちに、食事の後はトイレに行く、遊んだ後はトイレに行く、とペットも習慣づいてきます。 ──トイレで排泄したときは必ず「褒める」 ペットがトイレで排泄できた時は必ずたくさん褒めてあげてください。最初のうちはおやつを与えてもよいでしょう。 ──トイレで排泄できなくても、「叱らない」 ペットがトイレで排泄しなかった場合でも、叱らないでください。叱ることでペットはトイレを怖いものと認識してしまい、隠れた場所で排泄してしまうようになることもあります。 愛犬のペースに合わせて、トイレのしつけを トイレのしつけは、時間と忍耐が必要ですが、上記のポイントを守って、根気よく続ければ、ペット用のトイレできちんと排泄する習慣を身につけることができます。 とはいえ、あまりに神経質になることはありません。もし、失敗してしまっても怒ることなく冷静に片付けて、「次はちゃんとできるといいね、頑張ろうね」など優しく声掛けをしてあげましょう。愛犬のペースに合わせてトイレトレーニングをしてあげてくださいね。

2023.07.12

犬の噛み癖を直すには?

──犬が突然噛む理由は? ・突然の刺激(大きな音が聞こえた時や思わぬところから何かが飛び出てきたなど)や、知らない人や動物に出会ったときに恐怖や不安を感じて噛むことがあります。 ・病気やけがをして痛みを感じているときに人間が気づかずに撫でようとすると、噛むことがあります。・自分の縄張りを守るために、他の犬や人に対して威嚇し、噛むことがあります。 ・遊んでいるときに盛り上がりすぎて、興奮して噛むことがあります。 ・自分の身に危険が迫っていると感じた時に、保身のため攻撃的な態度をとったり噛んだりすることがあります。 犬が噛んできた場合は慌てず、犬を落ち着かせるようにしましょう。人間が騒いでしまうと余計に興奮してしまい、さらに攻撃的になり噛んでくる場合があります。できるだけ冷静に対応し、犬が落ち着いたら、犬の様子を観察して、噛んだ原因を探りましょう。噛み癖を直すには、小さいときからの「しつけ」が大事です。成犬から引き取る場合もあるので、小さいころからのしつけが難しい場合もありますが、心を込めて接すればきっとしつけを受け入れてくれるでしょう。一緒に暮らすには、人の手や顔は噛んではいけないものだということをしっかりと教えてあげなくてはなりません。噛み癖の原因の一つに、十分な運動が足りないことからくるストレスがあります。しっかりと遊びお散歩をすることでストレス解消となり、噛み癖が改善する場合がありますので、愛犬とのお散歩や遊びの時間をできるだけとるようにしましょう。 ──噛み癖のしつけ方法について ペットの噛み癖を直すしつけ方法はいくつかあります。噛んではいけないものを教える ペットには、噛んではいけないもの(家具、服、電気コードなど)と、噛んで良いもの(おもちゃ、ガムなど)を教えてあげましょう。噛んではいけないものを噛んだときは、きちんと叱り、その場から離しましょう。噛んで良いものを噛んだときは、しっかりと褒めておやつを与えます。噛んでも大丈夫なもの(特定のおもちゃなど)を与え一緒に遊んであげましょう。一貫性が大事です。噛んではいけないもの(同じもの)を噛んでしまったときに、「ちょっとだったから今回は許してあげよう」、や、「とても強く噛んだから今回はしっかりと叱ろう」など、同じものを噛んだのに飼い主の対応が違うと犬は混乱してしまいます。ペットの噛み癖は、早いうちからトレーニングすることが大切です。噛み癖がひどくなってしまった場合は、動物病院やペットスクールに相談するのもよい方法です。一人で悩まずに周りに相談しながらトレーニングをすすめていきましょう。

2023.07.11

お留守番の環境づくりは?

  共働きや一人暮らしの場合は、10時間以上家を留守にするケースも多いですよね。犬が安心して留守番できるような環境づくりやしつけをしておくことは、犬の精神状態の安定にもとても大切なことです。信頼関係を築き、きちんとごはんやお散歩、トイレのお世話や準備を済ませておけば、長時間の留守番でも問題なく過ごせる犬や猫もたくさんいます。お留守番では大好きな飼い主がいない間の退屈で不安な気持ちを軽くしてあげる工夫や、安全に留守番できる環境を準備してあげることがとても大切です。ペットのお留守番に必要な環境づくりとして以下の4つを気を付けてみましょう。 ──ペットが落ち着ける場所を確保する 犬や猫が落ち着ける場所は、その子の性格や好みによって異なります。愛犬や愛猫がおうちの中でどこが一番落ち着く場所か、あなたは把握しているでしょうか?広いスペースで自由に動き回るほうが精神的に落ち着く子もいれば、狭いスペースでじっとしている方が安心できる子もいます。我が子の性格や好みに合わせて、落ち着ける場所を整えてからお出かけしましょう。 ──飽きないようにする 必然的に一人で過ごす時間が長くなるお留守番の時間は、飽きないようにおもちゃや自動で出てくるおやつなどを用意しておきましょう。 ──トイレを済ませる なかにはトイレはお散歩のときにしかしない!というわんちゃんもいるでしょう。その場合はお留守番の前にお散歩をしてトイレを済ませてから、お出かけするようにできるといいですね。 ──外から部屋の中を確認できるようにする 最近はリモートで部屋の中を確認できるグッズがたくさん販売されています。音が無いと不安になる愛犬であればテレビやラジオを付けておいてあげたり、逆に音がストレスになる場合は、静かに過ごせる環境を整えてあげましょう。外から飼い主が映像で確認出来れば、あなたも安心してお出かけできますね。留守番が苦手な子もいれば、最初からスムーズにできる子、愛犬愛猫の性格によっても様々です。きっと最初のお留守番はママやパパもドキドキ!迷ったり、悩んだりしたときは、ブリーダーなどの販売元やかかりつけの獣医師、同じようにペットのいるお友達にアドバイスを求めましょう。ペットのお留守番は、ペットにとっても飼い主にとっても不安になる出来事ですが、お留守番をできることは双方にとっても大事なことです。愛犬ちゃん愛猫ちゃんが安心してお留守番できるように環境づくりをしてあげましょう。

2023.07.11

自宅でできる健康チェックは?

ペットの健康チェックは、定期的に獣医師に診てもらうことが重要ですが、自宅でもできる健康チェックがあります。以下に、自宅でできるペットの健康チェックの項目をいくつかご紹介します。 ──体重測定 犬の体型を見て太っているか痩せているかを判断する「BCS」(ボディコンディションスコア)を併用することで、適正体重がわかるようになります。理想体型であるBCS3の時の体重が適正体重になります。 ──体温測定 犬の尻尾の付け根を軽く掴み、体温計を2-3cm水平にした状態で肛門に入れてください。 できるだけわんちゃんがリラックスした状態で体温を測定できるよう心掛けていきましょう。直腸内を傷つける危険性があるため、体温計はゆっくり優しく差し込んでいきます。 測定中は体温計が抜けないように注意して、測定完了音が鳴ったら終了です。 ──肥満のチェック 愛犬の胸を触って、肉がつき過ぎてアバラ骨(肋骨)を捜さないとわからない場合や、背骨が触りにくい場合は、肥満になります。また、逆に骨がゴツゴツして手で触って肉が感じられない場合は痩せ過ぎです。どちらもそれ自体は病気ではありませんが、肥満の場合、糖尿病や呼吸・循環器の病気、肝臓の病気、脊椎や関節などの障害が起こる可能性があります。また、太ったように見えても、肥満ではなく全身がむくむ病気もあるので、皮膚を指で押してすぐにもとに戻らないむくみが見られたら、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。さらに、急に痩せる、急に太るのも、なんらかの病気のサインだと考えられます。 ──排泄のチェック 下痢の場合はすぐに体調が悪いことがわかりますが、気を付けないといけないのが便秘です。犬の排泄時には、便秘をしていないか、便が出にくそうにしていないかを常に確認するようにしましょう。 便秘とは、便が一定期間でないことをいいますが、排便のときに強く力まないと便が出にくい状態も便秘です。便秘気味の場合は出た便も「硬く乾燥」しております。便秘が続く場合は、病気の可能性があります。少しずつでも排便するなら、一過性のものかもしれないため、しばらく犬を観察しておくことが大切です。 ──歯のチェック 口の中の衛生状態は愛犬の健康に大きな影響を与えます。食べている食事やおやつの種類にもよりますが、歯垢が付きだしていたり、口臭がでてきたら早めに病院で相談をうけましょう。軽度であれば家庭で歯磨きを行うことで口の中の状態を健康に保つころができますが、進行すると犬も歯周病になり人間と同じで様々な不調が出てきてしまいます。そのため、おうちに来た初期のころから毎日歯磨きをする習慣をみにつけ歯ブラシに慣れさせる事がおすすめです。人間の子供と同じで、歯磨きは楽しいもの、すっきりするものとして愛犬と楽しく歯磨きタイムを過ごすように心がけたいですね。 ──皮膚のチェック 歳をとってくると毛につやがなくなったり、ぱさぱさしてきたりしますが、普段と変わらない生活をしていてまだ若い状態のころに毛がぼさぼさになってくると皮膚病の可能性も出てきます。毛がぱさぱさでもつれていないか、抜け毛が普段よりも多い、脱毛しているところはないか、フケの量が多くはないか、皮膚に傷はないか、毎日の習慣として全身をくまなくチェックする事が大切です。 ──耳のチェック 汚れ、耳あかのほか、傷や不快なにおいはないかを確認してみてください。また、わんちゃんがかゆがるなど耳を気にする様子はないかも常にチェックしておきましょう。 ──爪のチェック 爪の伸び具合も確認してください。爪が伸びすぎると巻いた状態になり、歩きにくくなってしまい、歩行に影響を与えることになります。爪ぐらい、、、と思っていると思わぬところで骨に影響が出てきてしまします。伸びた爪が、カーペット等にひっかかりケガにつながることもあるので、定期的に確認し爪切りをすることが大切です。 ──目のチェック 目やにや涙、充血が見られるときには、何かしらの異変が起きている可能性があります。老犬の場合は、視力が落ちて目が見えにくくなっていることもあるので、モノの動きを追えているか、何かにぶつかる回数が増えていないかといったことも定期的にチェックしていきましょう。 ──鼻のチェック 犬の鼻は、基本的には湿っているのが健康な状態です。乾燥した場所にいたり寝起きだったりすると乾いていることもありますが、しばらくして濡れていれば特に問題はありません。ただ、乾いた状態が続くようであれば、体調不良の可能性があります。鼻水や鼻血が出ているときも要注意です。 ──歩き方のチェック 足をかばっていたり、引きずっていたりするなどで犬の歩き方がおかしいときは、足に痛みがある可能性があります。爪が割れた、肉球に傷がある、何かが刺さるといった外傷のほか、皮膚病、骨折や脱きゅうなど、骨や関節、靭帯、筋肉の障害も考えられます。体重のかるいわんちゃんは特に膝に負担がかかってしまい、意外なところで手術をしないと・・・となってしまうことも多々あります。もし歩き方に違和感を見つけたら、4本のうちどの足に異常があるのかを観察していきましょう。骨や脱臼なども可能性がありますが、意外と肉球の傷や炎症、爪の伸びすぎやとげが刺さっていた、など気を付けていれば簡単に防げる場合もあるため、普段からよく確認しておくことが大事です。 ──性格の変化のチェック これらの項目を定期的にチェックすることで、ペットの健康状態を早期に把握し、異常があれば早めに獣医師に相談することができます。また、ペットの健康状態をチェックする際には、ペットが落ち着いた状態をつくりだしてあげ優しく声を変えながらリラックスした状態で行うようにしてください。ペットが緊張していると、体温のチェックや痛む個所のチェックなどうまく行うことができなくなりす。自宅でできるペットの健康チェックは、ペットの健康を維持するための大切なことです。定期的に健康チェックを行い、ペットの健康を守っていきましょう。