猫にまたたびって本当に大丈夫?

またたびを咥えている猫

猫にまたたびって本当に大丈夫?知っておくと安心な「基礎知識」

またたびをあげると、猫がゴロゴロ転がったり、スリスリしたり、うっとりした表情を見せることがあります。 「かわいいけれど、体に悪くないのかな?」と不安になる飼い主さんも多いはず。 またたびは適切な量と使い方を守れば、安全に楽しめるアイテムです。 この記事では、またたびの効果や注意点を、専門家の視点でやさしく解説します。

1. またたびをあげると“うっとり”する理由

① 「マタタビラクトン」に反応して気分が高揚

またたびに含まれる成分マタタビラクトンに、猫の嗅覚神経が反応します。 その刺激が脳に届くことで、気分が高ぶったり、リラックスしたりする行動が出ます。

  • スリスリする
  • 体を床にこすりつける
  • ゴロゴロ転がる
  • うっとりした表情になる

これらは正常な反応で、多くの猫で見られます。

② 反応は個体差が大きい

またたびに全く反応しない猫もいます。 遺伝的な要素が関係しており、約2〜3割の猫は反応しないと言われています。 子猫(6ヶ月未満)は反応が出にくい傾向があります。

2. またたびはどれくらいなら安全?

① 適量であれば問題ありません

またたび自体は少量なら安全に楽しめるものです。 ただし「たくさん与えるほど良い」わけではありません。

  • 粉タイプ:耳かき1杯程度
  • スティック:数分なめるだけで十分
  • スプレータイプ:ベッドやおもちゃに1〜2プッシュ

② 与えすぎると逆効果になることも

過剰に与えると、興奮しすぎ・嘔吐・下痢を起こすことがあります。 はじめは少量から試し、様子を見ながら調整しましょう。

3. 与える前に知っておきたい注意ポイント

① 持病・シニア猫には慎重に

心臓・腎臓・神経系の疾患がある猫、またはシニアの猫は、 刺激が強すぎる場合があります。 心配な場合は、獣医師に相談してから与えましょう。

② 子猫(6ヶ月未満)には基本的に不要

成長途中の子猫は、またたびの影響が強く出る可能性があります。 無理に使う必要はありません。

③ 興奮しすぎるタイプの猫は注意

またたびでテンションが一気に上がるタイプの猫は、 家具や人に当たってしまう可能性もあります。 周りに危険なものがない場所で使いましょう。

4. おすすめの使い方:ストレスケアや気分転換に

① 環境 enrichment(環境を楽しくする工夫)として

マタタビはストレス発散や気分転換にも役立ちます。 特に運動不足の猫や、お留守番が多い猫にとって良い刺激になります。

② ベッドやおもちゃに“ちょい足し”する使い方

お気に入りのベッドにまたたびスプレーを軽く一吹きすると、 くつろぎモードに入りやすくなります。

ふんわり包み込むマシュマロクッションベッドと組み合わせれば、 リラックスしながら気持ちを整えられる“安心の空間”がつくれます。

③ 爪切りや通院前の「気分転換」にも

苦手なケアの前に、短時間だけまたたびで気をそらす使い方もあります。 ただし多用せず、あくまで補助的に活用しましょう。

まとめ:またたびは“使い方次第”で安全に楽しめるご褒美です

またたびは、適量とタイミングを守れば、 猫にとって良い刺激やリラックス効果を与えてくれるアイテムです。 ただし、個体差が大きいため、猫ちゃんの様子を見ながら調整してあげてください。

気持ちが落ち着ける“安心できる場所”も、心のケアにはとても大切です。 ふんわり体を包むマシュマロクッションベッドなら、 またたびタイムの後もゆったりくつろげるやさしい寝心地が整えられます。

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