犬が顔を舐めるのはなぜ？

① 愛情表現・なかよしのサイン

家族の顔を舐める行動は、「だいすき」「安心しているよ」というサインであることが多いです。 群れの中でじゃれあうように、人の顔を舐めてスキンシップをとっているイメージです。

② あいさつ・服従のしるし

犬同士では、立場の強い相手の口元を舐める行動が見られます。 これが人に向いたとき、「あなたを信頼しています」「仲良くしたいです」という意味になることがあります。

③ 匂いや味に興味がある

食べものの匂い、汗の塩分、スキンケアの香りなど、 顔まわりには犬の興味を引く匂いの情報がたくさん。 「なんだろう？」と確認するうちに舐めるクセになることもあります。

④ 不安や甘えからくる「落ち着くための行動」

緊張したとき、自分を落ち着かせるために舐める行動が出ることがあります。 飼い主の顔を舐めることで、そばにいたい・守ってほしいと感じていることも。

⑤ 「舐めたらかまってもらえる」と学習している

舐めたときに毎回大きく反応していたり、かまってあげていると、 「顔を舐める＝注目してもらえる」と覚えて行動が習慣化することもあります。

① やわらかく、ゆっくり舐めるとき

表情がやわらかく、しっぽも穏やかに振れているときは、 安心・甘え・リラックスのサインであることが多いです。

② 興奮してしつこく舐め続けるとき

テンションが高く、ジャンプしたり飛びつきながら舐めるときは、 うれしさ＋コントロールしきれていない興奮の状態かもしれません。

③ 不安そうな表情で、そっと舐めてくるとき

体を小さくしながら、そっと顔を舐める場合は、 不安・心細さ・甘えが混ざったサインのことも。 静かに声をかけたり、そばで寄り添ってあげると落ち着きやすくなります。

① 叱るより「行動をすり替える」

• 舐めてきたら、静かに顔をそらす
• 手やおもちゃに注目を移す
• 落ち着いたタイミングでなでる・ほめる

大きな声で叱ると、不安から舐める行動が増えることもあります。 「舐めても構ってもらえない」ことを、穏やかに伝えていきましょう。

② 来客や子どもへの「予防策」も大切

• 来客前にリードをつけておく
• ハウスやベッドで待つ練習をしておく
• 顔ではなく「おすわりして手をなめる」など別の行動に誘導

事前に落ち着ける場所や行動を用意しておくと、愛犬も安心しやすくなります。

① 小さな子どもや高齢者の顔は舐めさせない

犬の口の中には、さまざまな常在菌がいます。 免疫力が弱い方や乳幼児の顔を舐めさせるのは、感染予防の観点から控えたほうが安心です。

② 傷や皮膚トラブルがある部分はNG

人の傷口や、皮膚のトラブルがある場所を舐めさせると、 炎症が悪化する可能性があります。絆創膏や衣類で保護しましょう。

③ 舐めたあとは、やさしく洗い流す

顔を舐められたあとは、ぬるま湯での洗顔や、濡れタオルでやさしく拭き取ると安心です。 愛犬とのスキンシップは楽しみつつ、衛生面のケアも習慣にしていきましょう。

① 不安が強い子には“落ち着ける場所”を

顔を舐める回数が多い子の中には、 不安が強く、飼い主さんに依存しやすいタイプもいます。 そんな子には、そばにいなくても落ち着ける「安心基地」があると心が安定しやすくなります。

ふんわり包み込むマシュマロクッションベッドは、 体をやさしく支えながら、「ここにいれば安心」という感覚を育ててくれる寝心地。 飼い主さんのそばにベッドを置いてあげることで、距離があってもつながりを感じられる空間になります。

② スキンシップの“ルール”を家族でそろえる

• 顔を舐めてきたら、家族全員同じ対応をする
• 舐めていないときにたっぷりほめてなでる
• 「おすわり」「まて」など、ほかの行動を強化する

ルールがバラバラだと、犬は「舐めていいのかダメなのか」がわからず混乱してしまいます。 家族みんなで、やさしい一貫性を心がけてあげましょう。