自宅でできる健康チェックは?

ペットの健康チェックは、定期的に獣医師に診てもらうことが重要ですが、自宅でもできる健康チェックがあります。以下に、自宅でできるペットの健康チェックの項目をいくつかご紹介します。



──体重測定
犬の体型を見て太っているか痩せているかを判断する「BCS」(ボディコンディションスコア)を併用することで、適正体重がわかるようになります。理想体型であるBCS3の時の体重が適正体重になります。

──体温測定
犬の尻尾の付け根を軽く掴み、体温計を2-3cm水平にした状態で肛門に入れてください。 できるだけわんちゃんがリラックスした状態で体温を測定できるよう心掛けていきましょう。

直腸内を傷つける危険性があるため、体温計はゆっくり優しく差し込んでいきます。 測定中は体温計が抜けないように注意して、測定完了音が鳴ったら終了です。

──肥満のチェック
愛犬の胸を触って、肉がつき過ぎてアバラ骨(肋骨)を捜さないとわからない場合や、背骨が触りにくい場合は、肥満になります。また、逆に骨がゴツゴツして手で触って肉が感じられない場合は痩せ過ぎです。



どちらもそれ自体は病気ではありませんが、肥満の場合、糖尿病や呼吸・循環器の病気、肝臓の病気、脊椎や関節などの障害が起こる可能性があります。

また、太ったように見えても、肥満ではなく全身がむくむ病気もあるので、皮膚を指で押してすぐにもとに戻らないむくみが見られたら、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。さらに、急に痩せる、急に太るのも、なんらかの病気のサインだと考えられます。

──排泄のチェック
下痢の場合はすぐに体調が悪いことがわかりますが、気を付けないといけないのが便秘です。犬の排泄時には、便秘をしていないか、便が出にくそうにしていないかを常に確認するようにしましょう。

便秘とは、便が一定期間でないことをいいますが、排便のときに強く力まないと便が出にくい状態も便秘です。便秘気味の場合は出た便も「硬く乾燥」しております。便秘が続く場合は、病気の可能性があります。少しずつでも排便するなら、一過性のものかもしれないため、しばらく犬を観察しておくことが大切です。

──歯のチェック
口の中の衛生状態は愛犬の健康に大きな影響を与えます。食べている食事やおやつの種類にもよりますが、歯垢が付きだしていたり、口臭がでてきたら早めに病院で相談をうけましょう。軽度であれば家庭で歯磨きを行うことで口の中の状態を健康に保つころができますが、進行すると犬も歯周病になり人間と同じで様々な不調が出てきてしまいます。

そのため、おうちに来た初期のころから毎日歯磨きをする習慣をみにつけ歯ブラシに慣れさせる事がおすすめです。人間の子供と同じで、歯磨きは楽しいもの、すっきりするものとして愛犬と楽しく歯磨きタイムを過ごすように心がけたいですね。

──皮膚のチェック
歳をとってくると毛につやがなくなったり、ぱさぱさしてきたりしますが、普段と変わらない生活をしていてまだ若い状態のころに毛がぼさぼさになってくると皮膚病の可能性も出てきます。毛がぱさぱさでもつれていないか、抜け毛が普段よりも多い、脱毛しているところはないか、フケの量が多くはないか、皮膚に傷はないか、毎日の習慣として全身をくまなくチェックする事が大切です。

──耳のチェック
汚れ、耳あかのほか、傷や不快なにおいはないかを確認してみてください。また、わんちゃんがかゆがるなど耳を気にする様子はないかも常にチェックしておきましょう。

──爪のチェック
爪の伸び具合も確認してください。爪が伸びすぎると巻いた状態になり、歩きにくくなってしまい、歩行に影響を与えることになります。爪ぐらい、、、と思っていると思わぬところで骨に影響が出てきてしまします。



伸びた爪が、カーペット等にひっかかりケガにつながることもあるので、定期的に確認し爪切りをすることが大切です。

──目のチェック
目やにや涙、充血が見られるときには、何かしらの異変が起きている可能性があります。

老犬の場合は、視力が落ちて目が見えにくくなっていることもあるので、モノの動きを追えているか、何かにぶつかる回数が増えていないかといったことも定期的にチェックしていきましょう。

──鼻のチェック
犬の鼻は、基本的には湿っているのが健康な状態です。



乾燥した場所にいたり寝起きだったりすると乾いていることもありますが、しばらくして濡れていれば特に問題はありません。ただ、乾いた状態が続くようであれば、体調不良の可能性があります。鼻水や鼻血が出ているときも要注意です。

──歩き方のチェック
足をかばっていたり、引きずっていたりするなどで犬の歩き方がおかしいときは、足に痛みがある可能性があります。爪が割れた、肉球に傷がある、何かが刺さるといった外傷のほか、皮膚病、骨折や脱きゅうなど、骨や関節、靭帯、筋肉の障害も考えられます。体重のかるいわんちゃんは特に膝に負担がかかってしまい、意外なところで手術をしないと・・・となってしまうことも多々あります。

もし歩き方に違和感を見つけたら、4本のうちどの足に異常があるのかを観察していきましょう。骨や脱臼なども可能性がありますが、意外と肉球の傷や炎症、爪の伸びすぎやとげが刺さっていた、など気を付けていれば簡単に防げる場合もあるため、普段からよく確認しておくことが大事です。

──性格の変化のチェック
これらの項目を定期的にチェックすることで、ペットの健康状態を早期に把握し、異常があれば早めに獣医師に相談することができます。

また、ペットの健康状態をチェックする際には、ペットが落ち着いた状態をつくりだしてあげ優しく声を変えながらリラックスした状態で行うようにしてください。ペットが緊張していると、体温のチェックや痛む個所のチェックなどうまく行うことができなくなりす。



自宅でできるペットの健康チェックは、ペットの健康を維持するための大切なことです。定期的に健康チェックを行い、ペットの健康を守っていきましょう。