犬の噛み癖を直すには?
──犬が突然噛む理由は?
・突然の刺激(大きな音が聞こえた時や思わぬところから何かが飛び出てきたなど)や、知らない人や動物に出会ったときに恐怖や不安を感じて噛むことがあります。
・病気やけがをして痛みを感じているときに人間が気づかずに撫でようとすると、噛むことがあります。
・自分の縄張りを守るために、他の犬や人に対して威嚇し、噛むことがあります。
・遊んでいるときに盛り上がりすぎて、興奮して噛むことがあります。
・自分の身に危険が迫っていると感じた時に、保身のため攻撃的な態度をとったり噛んだりすることがあります。
犬が噛んできた場合は慌てず、犬を落ち着かせるようにしましょう。人間が騒いでしまうと余計に興奮してしまい、さらに攻撃的になり噛んでくる場合があります。できるだけ冷静に対応し、犬が落ち着いたら、犬の様子を観察して、噛んだ原因を探りましょう。
噛み癖を直すには、小さいときからの「しつけ」が大事です。成犬から引き取る場合もあるので、小さいころからのしつけが難しい場合もありますが、心を込めて接すればきっとしつけを受け入れてくれるでしょう。一緒に暮らすには、人の手や顔は噛んではいけないものだということをしっかりと教えてあげなくてはなりません。噛み癖の原因の一つに、十分な運動が足りないことからくるストレスがあります。しっかりと遊びお散歩をすることでストレス解消となり、噛み癖が改善する場合がありますので、愛犬とのお散歩や遊びの時間をできるだけとるようにしましょう。
──噛み癖のしつけ方法について
ペットの噛み癖を直すしつけ方法はいくつかあります。
噛んではいけないものを教える
ペットには、噛んではいけないもの(家具、服、電気コードなど)と、噛んで良いもの(おもちゃ、ガムなど)を教えてあげましょう。
噛んではいけないものを噛んだときは、きちんと叱り、その場から離しましょう。噛んで良いものを噛んだときは、しっかりと褒めておやつを与えます。
噛んでも大丈夫なもの(特定のおもちゃなど)を与え一緒に遊んであげましょう。一貫性が大事です。噛んではいけないもの(同じもの)を噛んでしまったときに、「ちょっとだったから今回は許してあげよう」、や、「とても強く噛んだから今回はしっかりと叱ろう」など、同じものを噛んだのに飼い主の対応が違うと犬は混乱してしまいます。
ペットの噛み癖は、早いうちからトレーニングすることが大切です。噛み癖がひどくなってしまった場合は、動物病院やペットスクールに相談するのもよい方法です。一人で悩まずに周りに相談しながらトレーニングをすすめていきましょう。